第16章 信じられない馬鹿
【その頃、黒は…】
カナリア
「こんなに涙を流して可哀想に…
あの吸血鬼にいじめられたのね!」
(吸血鬼…クロウさんの事か?
知ってるって事は……)
良く見れば西洋妖怪の風貌。
間違いなくコイツがカナリアに違いない。
黒
「はい!そうなんです…ゔぅっ……」
カナリア
「可哀想に…アイツって人の心の痛みに疎い所があるのよね。
……私で良かったら相談のるわよ?」
(おぉ!優しそーな人じゃん!よし!頼むか !)
俺は正座をしながら
カナリアさんに淡々と
あの3つのお願いごとについて説明した。
黒
「このままじゃ…惚れた女が家を出て行ってしまう……
力になって頂けないですか!!」
カナリア
「…そうねぇ…(´-ω-`)
なんとか……ならないわね………」
黒
「!!」
全身の力が抜ける。
カナリア
「あきらめないで!!
方法は無いわけではないの!
ただちょっと…インチキをするのよ。」
黒
「インチキ?」