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A N I S A K I S .

第13章 子捨て妖怪






と、その時…


お風呂の支度を終えた黒さんが居間に戻ってきた。










「…あのさ…そのクソガキってブスの……」










シュンとしながら聞いてくる黒さん。










魅菜
「え?…違いますよ??

この子…こんな雨の中…道端に捨てられていたんです。

見つけた時は肌が凄く冷たくて…」










「肌が冷たい?は??お前…それ妖怪なら普通だぞ?」







魅菜
「え!?…あっ!そういえば前に聞いたような……」








「今はどうなんだよ?」









魅菜
「どうしよう💦さっきより身体が熱いです💦」









私はまるで我が子のように心配する。










「は?ちょっと貸してみな!」








黒さんは私の胸元から赤ちゃんをすぽっと抜き出した










魅菜
「黒さん💦赤ちゃんなんだから優しくね💦」









私は胸元の着物を整えて黒さんと赤ちゃんに駆け寄ると…











「いや…あったかく感じたのは囲炉裏の熱のせいだろ?

クソガキは冷たいまんまだぜ?」








魅菜
「よっ…良かった…」










「ふっ……ふぇーん💦」










すると突然赤ちゃんが泣き始めた。









「このクソガキ…乳吸いたいんじゃねぇーの?」







魅菜
「あっ…たしかにそうかもですね。

ミルクどこに行ったら買えますか?💦」









「は?お前…何言ってんの?」








馬鹿とでも言いたそうな表情で私をみる。









魅菜
「なっ…なにか?」








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