第11章 視野
私は目をギュッと閉じ、
痛みがやってくるのを待つ。
クロウ
「…人間ていうのは分からないね…」
そう言うとクロウさんは私から離れ…
(ん?)
すると黒さんは、
あの暗い隣の部屋から
腕も足もダランとしたままの男の人を首元の服を掴み
引きずりながら連れてきた。
歳は多分…20代前半くらい。
クロウ
「この男は断崖絶壁から飛び降りたのさ。
だが、下の木がクッションになって…致命傷はさけられたが、
ただ首の神経をやってしまったようだ。」
魅菜
「クロウさん!」
私は急いでベットから降りて立ち上がる。
クロウ
「こんな風になったら…人間はしまいなのさ。」
魅菜
「やっ、やめて!!!」