第11章 視野
【魅菜視点】
苦しそうな男の人の叫び声が響いてきた。
私は思わずドレスの裾をたくし上げ声がする薄暗い隣の部屋へ向かった。
"バタンッ".
魅菜
「大丈夫ですか!?💦」
目を凝らすけれど、
部屋の中が暗すぎて分からない。
?
「…ごご……」
(ここ?)
私は声のする方へ歩いていくと…
魅菜
「ッ!?」
人のような何かに足が触れた。
魅菜
「大丈夫ですか!」
その声の主に触れようとした時…
"バスッ"
私の右手をクロウさんが掴んだ。
姿は見えないけどなんとなくわかる…
クロウ
「…余計な事…するな。」
"ギュッゥ……"
魅菜
「!!」
痛みが襲うほど強く握りしめてくる。
クロウ
「わけは…あっちの部屋でゆっくり説明するから…」
魅菜
「ッ💦」
雰囲気的にNOとは言えず、
私は大人しく元の部屋に戻った。