第11章 視野
魅菜
「え💦あの素敵なドレスをですか!?」
クロウ
「そう。ほら…俺は後ろを向いているから着てごらん。」
そういうと納得してない表情を浮かべながら…
魅菜
「似合わなくても笑わないで下さいね💦」
クロウ
「笑わないよ。」
その言葉に安心したのか、
俺の背後で着替えはじめた魅菜。
"スルスルッ…"
帯を緩めながら地面に垂らす音…
そして…
微かだけど魅菜の息遣い……
俺の五感が敏感になる。
魅菜
「こうかな…ん…あっ!」
クロウ
「ん?どうかした?」
魅菜
「いえ💦ちょっとこのドレス…着方が難しいなって……」
クロウ
「手伝ってあげようか?」
魅菜
「い!いえ!それは💦」
クロウ
「わかったよ、それなら焦らずゆっくり…」
魅菜
「はい」