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第2章 ムーンライト
白梅
「さっ!貴女を役人に売りに行くわよ!!」
白梅さんは、
嬉しそうに着物の胸元から古めかしい電卓を取り出して
凄い勢いで打ち始めた。
"パチパチパチパチパチッ…"
(ちょっと!売るって…売るってどういう事(;´д`)!?)
白梅
「うーん、このくらいぼったくっても良いかしら?
…いやいや結構上玉だからもっと……」
白梅さんは、
意地汚い表情で電卓の数字とにらめっこ…
(逃げるなら今だよね……)
私は、
静かに後退りを始める。
(お願い…気付かないで……)
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