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A N I S A K I S .

第8章 お見合い





晴れて私は妖怪の妻になる事が決まり、


残りの宴会時間は紅楼丸さまのお酌係に努めている。








紅楼丸
「おい!俺の嫁だぞ!近づくな!」








妖怪
「ああ?お前の嫁!?

決まっちまったのかい!!」









紅楼丸
「ああ、つい今しがたな。

分かったらあっちに行け!」









紅楼丸さんの発言が嬉しい気もする私。



こんなに愛してくれる妖怪なら…となんとなくポジティブに考えられるように……









"ドンッ!!"









と、その時、


会場の扉が乱暴に開き鋭い針のような物が会場内に飛び込んできた。








魅菜
「!!」








銀色の串?のようなものだ。



私はあまりの驚きにお酌している格好のまま動けないでいると…








紅楼丸
「魅菜!!!」









紅楼丸さんが私に覆いかぶさってきた。

と、その直後…








"ブスッ!ブスッ!!"








鈍い音と…









紅楼丸
「ッ……」









紅楼丸さんの痛みを我慢する声が聞こえてきた。








魅菜
「紅楼丸さん!大丈夫ですか!!?」








私は悲鳴に似た叫び声で、

痛みに顔を歪ませる紅楼丸さんに問いかける。








紅楼丸
「大丈夫だ…それより魅菜…怪我はないか?」







魅菜
「私は…紅楼丸さんが庇ってくれたからなんとも…

あの…ごめんなさい(´;Д;`)わたし…」







偽りじゃない、


紅楼丸さんを想う気持ちが次々と瞳から流れる。






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