第6章 媚薬
快楽を貪る完全な性奴隷となった灯翠は、すでに自ら快楽を求めていた。
しかし、普段、男が来るまでのあいだ拘束椅子に座らされているはずの灯翠は、今日はベッドに繋がれているだけだった。
目隠しをされ、口枷をつけられ、手足を拘束されているものの、それだけだ。
「ん…」
灯翠は身体が疼くのを感じた。
いつも自分の身体がされていることを無意識に想像し、それだけですでに秘部はびしょびしょだった。
「ん..,ふぅ、んんっ」
手足が使えない灯翠は、気づけば秘部をベッドに擦り付けて腰を振っていた。
「んんん…んっ」
しかし、それで得られる快感は微々たるものだった。
そんなとき、男が入ってきた。
「灯翠…そんなに気持ちよくなりたいの?」
「んふぅ…っ」
「でも、だめ」
男はニヤリと笑うと、灯翠の秘部にガーターベルトを付けた。秘部を擦り付けても、なにも感じない。
そして灯翠の口枷をとると、何か薬のような液体を飲ませ、再び口枷をつけた。
「!?」
灯翠は、急に身体が熱くなってくるのを感じた。
「ふふ…もうきいてるんだね。それは特製の媚薬だよ?…イきたくてたまらないでしょ?」
「んんっ…!」
あまりの衝動に縛られた手足をじたばたと動かす灯翠を、男は笑った。
「気持ちいいことは、しばらくお預け」