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月の囁き

第8章 曖昧な関係


デートというやつは…

こんなにも楽しいものなのか!!!


すばるくんとのデートは

人混みにいけるわけもなく
行けるところも限られている…



それでも

映画を見ている間すばるくんの横顔を
これでもかと見ていられるし


すばるくんの好きなレコード屋さんに行けば
楽しそうなすばるくんの横顔を見ていられる


ごはんを食べている時は
真正面からすばるくんの顔が見られて

なおかつたまに笑顔のご褒美までいただける!

なんて幸せな1日なんだ!!


そして今すばるくんの行きつけらしい
バーに来ているのだが…


ちょっと暗い店内や流れてる音楽

どれをとっても何とも大人な雰囲気で

見た目はともかく…

中身はぴちぴちの高校生の私には
少し落ちつかない汗


ソワソワしながら店内を見渡していると


「何飲む…?」


そう声をかけられて


慌ててメニューに目を落としてみても

見たこともない名前がたくさん並んでいて

何が何だかよくわからない…涙


仕方なく


「甘くて飲みやすいやつ…」


そう小さい声で呟くと


「ん…」


と小さく返事をして

すばるくんはお酒を頼んでくれる



運ばれて来たお酒は

小さなグラスに入ったピンク色の綺麗なお酒で

恐る恐る口に運んでみると


甘くてほんのり桃の匂いがして
少しシュワっとして


気がつくと

「うんまー!!何ですかこれ!?」


そう叫んでいた…汗


我に帰って慌てて隣りを見ると




「お前はほんま見た目大人やのに

中身は子供みたいやなぁ…?」


なんて笑ってて


「そうやってまた子供扱いして.

いいですよ…どうせ私は子供ぽいですから」




なんて口をとがらせてやたら美味しいお酒を

もう一度喉に流し込むと



「あほか…子供みたいで

かわいいって言うてんねん笑」


そんな予想がいの言葉が隣から投げかけられて


「うほっ?」



なんてむせて変な声が出てしまった…汗
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