第7章 天使が地上に舞い降りた?
長年天使をしてる俺でさえ
これはあんまりや…
そう思ってしまったミッションに
その女子高生は
バカ正直なぐらいにまっすぐ向き合って
すばるとか言うアイドルに
少しでも近づこうと
体当たりで向かっていく…
そんな姿を見てたら
いつからか俺も
一緒に戦ってるような気になって
無駄にぽんぽん姿を現しては
お説教じみたことを言いつつ
アドバイスなんかしてみたりして…
自分がこんなにお節介な天使やったとは
自分でも知らんかったぐらいや(笑)
でもいつからか俺は
不器用なりに一生懸命で
相手の言葉や態度に
一喜一憂するそいつから
目が離されへんなって
笑顔を見れば嬉しくなって
泣き顔を見ればその涙を止めてやりたくて
今まで一度も感じたことのなかった
自分の中のその感情が
何かもわからんまま
変わっていく自分自身が
どこか面白くもあり
どこか怖くもあった…