第7章 天使が地上に舞い降りた?
確かにこの女子高生は
同情するに値する
死に方やったかもしれへん…
でも死ってやつは
子供からお年寄りまで
不条理に満遍なく訪れるもんで
その子だけが特別なわけやない
それでも神さまは
こいつを選び
こいつにチャンスを与えた
理由があるんか
ただの気まぐれなんか
そんなもんは1天使でしかない俺に
解る訳もなく
ただ俺は
与えられた仕事を
まっとうするのみや!
そう思って
仕事に挑んでみたもんの…
この女子高生…
今時珍しく
恋の一つもしたことがない
天然記念物みたいなやつで…
そんな女子高生に与えられた
神さまからのミッションは…
それはほんまに
神さまのイタズラならぬ
意地悪…
と言えるような
かわいそうなもんやった…