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おそ松さん〜地獄の沙汰もマツ次第〜(R18)

第7章 冥土カフェへようこそ【トド松】


無我夢中で叩きつけると、鬼は気絶して倒れた。

「はあっ、はあっ、はあっ、くそっ……!」

終わりだ。これでもうボクはさらに下層の地獄に送られるに違いない。二度とここには戻ってこられないだろう。

「トッティ……」
桜ちゃんのか細い声にボクは我に返って、椅子を投げ捨てた。

「桜ちゃん! 大丈夫!?」

よろよろと起き上がる桜ちゃん。メイド服は破れ、胸元も下半身も丸見えだ。

「トッティこそ、大丈夫ですかぁ……? 桜なんかのために……ありがとう……」

涙をこぼしながらボクを見上げる桜ちゃん。

よかった、無事で……。

「ごめん。もっと早く助ければよかった。ボクは冷たい人間だから、問題を起こすのが怖くて隠れていたんだ……。本当にごめん……」

「冷たくなんか……桜は、トッティが助けてくれて嬉しかったですぅ……すごく男らしかったよ……?」

ボクは震える彼女をそっと抱き締めた。

「桜ちゃん、初めてボクの名前を呼んでくれたね」

腕の中で桜ちゃんがハッとするのが分かった。

「あ、え、えっと……ごめんなさいですぅ。つい……。オーナーからお客様はご主人様って呼ぶようにきつく言われてるのに……」

「ボクはトッティって呼ばれるほうが嬉しいよ。桜ちゃんは偉いね。いつも一生懸命メイドの仕事をしていて。セクハラされても嫌な顔見せずに我慢して笑顔で振る舞って……」

「トッティ……」

身体を少し離すと、ボクは桜ちゃんの唇にキスを落とした。


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