第7章 冥土カフェへようこそ【トド松】
鬼が彼女の足を開き、顔を埋めるのが見えた。ピチャピチャと卑猥な水音が聞こえてくる。
「へへ、うまいなぁ。こんなに濡らしやがって。気持ちいいだろ?」
「あんっ……いゃっ……ぅ……い、いや……う……うう……」
色っぽい声の合間にすすり泣き。鬼は舐めるのをやめない。
「こんなにぐしょぐしょなら、すぐ入るな。もう挿れるか。おい、大人しくしてろよ」
鬼がごそごそとパンツを脱ぐ。
くそっ……。桜ちゃんをこのまま犯す気か。なんて酷いヤツだ。
ボクは隠れながら唇を噛む。
でも……。
分かってる。本当に酷いのはボクだ。自分の保身のために桜ちゃんを助けずにこうやって身を潜めている。最低だ。
ボクはズルいやつだよ。結局、自分の得にならないことのためには動かない。死んでもボクは乾ききったドライモンスターなんだ。
「い……いや……お願い……」
泣きながら懇願する桜ちゃん。
「うるせぇな! 黙れ!」
鬼が桜ちゃんの秘所に股間を押し付ける。
「あっ! だめ! いや! いやぁ! 助けてっ!
トッティ!!」
考える間もなかった。彼女が名前を呼んだ瞬間、ボクは反射的にテーブルの下から飛び出した。目の前にあった椅子を掴む。
「っざけんなぁああ!! 桜ちゃんを離せええええええええ!!!!」
力の限り、椅子を振り下ろす。
「うわっ! に、人間!?」