第6章 クズキングは死んでもクズ【イヤミ】
「んっ……鎖を外してくださいっ!」
「外すわけないザーンスっ!桜ちゃんっ!死んだらまた必ず会いに来てあげるザンスから、おとなしくミーが死ぬまで待っててチョーっ!」
「いや、結構です……って、え?」
イヤミは牢屋を出ると目の前の壁にあった非常用ボタンを押す。
ジリリリリリ……ッ!!!
大きく非常ベルが部屋に鳴り響く。
「これで誰か来るザンショ。その枷外してもらって貰ってチョ?
桜ちゃん、また会おうザーンスっ!」
「イヤミさんっ!!!このままじゃ済ませませんよっ!すぐに捕まえてみせますからっ!」
「やってみてチョーっ!!!」
イヤミは高笑いをしながら去っていった。
あの人は私が捕まえなければならないのか……
「ああ…なんてめんどくさい人だ………」
桜はため息をついたあと、イヤミの出ていった先を見つめた。
END