第4章 地獄ライフで天国を!【カラ松とおそ松】
はぁ~、もうさぁ~……仕事したくなぁ~い。
書類を持ちながら、ボールペンを書類にポンポンと叩き続ける。
この前の亡者に手を出したのバレたせいで、始末書10枚も書いたし!
実際、普段から死者に手を出しているわけじゃないないんだよ?
……もともと亡者って死んでるし、欲求とか気力とか現世に置いていってるはずだから、あんなことになることが珍しいんだからっ……ほ、ほんとだよ?
「次の人~?」
亡者達が次々と閻魔様の前で許しを請う。
「ダメだぁ~おめぇは地獄」
ポチッとボタンを押して、地獄行き。
なんて簡単なお仕事。
なのに、私は常に隣にいなきゃいけない……
ぶーぶーぶー
あの亡者……えっと、なんて名前だっけ?
なんだかちょっと、目をキラキラさせてて可愛かったんだよね。
……袖が切れててさ?胸にサングラスなんかかけちゃってさ、笑っちゃう。
地獄に落としたあと、呼んでも呼んでも続々と同じ顔出てきてさ?お腹かかえて笑っちゃった。
閻魔様が直接見てきただけあって、面白い亡者だったなぁ~……
次の亡者がなかなか来なかったので、閻魔様に話しかける。
「ねぇ、閻魔様ぁ……あの六つ子どうしてるかなぁ?」
「あいつらけぇ?なんでぇ?興味あんのけ?」
「うん♪閻魔様を家宝にするくらいだから、かわった亡者だよねぇ?」
「確かになぁ……」
「でも閻魔様も釣り堀から出てきて変だよねぇ?」
「た、確かになぁ……」
そういって閻魔様は真実の鏡に六つ子達を映す。
灼熱地獄、極寒地獄、針山地獄…………極悪人でもないからそんな下層まで行ってないかぁ。
……あっ!いたっ!
「ギャーッ!!!」
鬼の中でも有名なドブス班に追いかけられている彼を見つけた。
……モ、モテる?ね。
もしかして、私たち種族的には好みになるのかな……だから私も気になってるのかな?