• テキストサイズ

おそ松さん〜地獄の沙汰もマツ次第〜(R18)

第3章 地獄のヌードデッサン【チョロ松】


「はい、皆さん、注目〜! それでは、今日もヌードデッサンを始めまーす!」

鬼の教師の声に教室は静まり返った。

「せんせ〜! 今日もモデルはF6ですかー?」
生徒の一人が手を挙げる。

「今日は違います。新しく入った男性の死者です」

「えー!!」
生徒たちから一斉にブーイングが上がった。


ここは、「ヌードデッサン地獄」
死者に辱めを受けさせる場所。

美術教室の中でキャンバスを前に座っているのは、鬼の女子高校生たちだ。

「コラッ、文句を言わないっ! では、今日のヌードモデルを紹介します。昨日、地獄に落ちてきた松野チョロ松さんです!」

ゆっくりとドアが開き、チョロ松がオドオドと入ってきた。全裸で股間を手で隠している。


「うわっ、全然カッコよくないのきたw」

「てか、だっさ! 筋肉ないじゃん」

「なんだ、今日はハズレかぁ」

女子高校生たちがヒソヒソと話し始めた。歓迎されていないのは明らかだ。昨日まではF6がモデルだったのだから、当然といえば当然の反応である。

(何だよこれ……女子しかいないじゃん……。この中で1時間もヌードモデル!? ムリムリムリムリ! 文字通り、地獄!)

チョロ松は真っ赤になって俯いた。

「はい、じゃあ、チョロ松さん、真ん中の机に上がってポーズを取ってください」

容赦なく教師が机を指差す。

「は、はい……」

チョロ松はノロノロと机に乗って立ち上がると、左手で股間を隠しながら、右手を頭の後ろに当てた。


「ぷっ……何あのカッコ。ヤバイ……うける」

「マジ頭悪そうww」

くすくすと笑い声が起こる。


「はいはい、静かに! では、デッサンを始めてくださーい!」
教師の一声で生徒たちはみな手を動かし始めた。

鉛筆が紙の上を滑る音が響く。


/ 89ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp