第2章 悪い子チェック【カラ松】
カラ松は白装束を直しながら、息を切らせてくったりしている桜に再びキスした。
「こんなところで運命の相手に出会えるとは……
ハニー♪死人の俺でも、君を天国へ連れていけたかな?」
「ふっ、ふふっ、天国ね…行けたかな?
……あ、でもカラ松くんは地獄行きは決定だよ♪」
「ホ、ホワッツッ!?ジ、ジーザスっ!
…死んでしまった俺だが、ラブに出会い、童貞を捨てられたというのに……地獄行き……っ!?」
「ん?カラ松くんは童貞のままだよ?」
「へ、へっ!?」
桜はカラ松から降り、サングラスを拾う。
「だって、肉体ないじゃない?ここでエッチしても童貞のままだよ?」
「え?
ええええーーっ!?」
悲しみに項垂れたカラ松に桜はサングラスを白装束へかけ直し、挨拶のように優しくキスをした。
「そして査定も終了♪おまけしておいたから、輪廻転生まで頑張ってね♪」
桜がポチリとボタンを押すとカラ松の足元に大きく穴が開き、地獄へと落ちていった。
「ぬああああっっ!!!!」
ニコニコと手をカラ松に向かって手を振りながら、ふと独り言を漏らす。
「ふむ、童貞か……………
にしては気持ち良かったな……彼だったから?
んんんー?……ま、いっか♪次の人ー!」
END