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おそ松さん〜地獄の沙汰もマツ次第〜(R18)

第2章 悪い子チェック【カラ松】


裁きの間では六つ子達が、閻魔大王の前で地獄行きを押し付けあっていた。

「……んで、結局誰が地獄行きだべ~?」

「「こいつっ!!!」」

もちろん六つ子全員が自分以外の兄弟に指を差す。そうゆうところが地獄行きだとは思わないのだろうか。
ただ閻魔もこの六つ子には少し…ほんの少し、一緒に過ごしてた日々の情が湧いている。
だから、こんなにも時間をかけてやってるのだが……

「しゃーねぇ、秘書官の鬼に面接してもらっから、ちょーっと待ってろぉ~
……桜~」

裁きの間に閻魔の声だけが響く。



「「………?」」

「桜~……
……………なーんで、来ねーべ?」

最初から裁きの間にいたメガネをかけた鬼が口を開く。

「交代を頼まれて3時間ほど帰ってきてません」

「またぁかぁ~
……桜ーーっ!!!」



バタバタと走る音とともに天国の扉がギギギーっと開く。

「……よ、呼んだぁ~?」

「「っ……!!!???」」

天国の入口から現れた鬼。
息を切らしながら出てきた彼女は頭に小さな角がついている。そして、何故か衣服が乱れきっていた。

「まぁーた、おめぇは天国のやつに、手ー出してたなぁ~」

「だぁって~
地獄の辛いのばっかり食べてたら、甘いのも食べたくなるでしょ?
でも、ちゃんと呼ばれたら飛んで来たよ?
それとも……私にオシオキする?」

「あ、ああ……あとでなぁ~」

「閻魔様、桜に甘過ぎます」

閻魔大王のデレデレに鬼がため息をついた。


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