第8章 【xx】零時の鐘が鳴るまで【閑話】
*その後の10年後
「えっ、10年前の私たちに未来の記憶を渡したの!?」
「他のやつらの発案でね。まあ未来と言っても、10年前の彼らがいた間だけの記憶さ」
「つくづくアルコバレーノってのは、訳わかんねー集団だな」
「ベルに理解できる程度の話じゃないからね」
「なんだとクソガキ」(ナイフずらっ)
「やるかい」(マントばさっ)
「お、落ち着いてよ二人とも……」
「(でもそっか……10年前の私、きっと悩むんだろうなあ)」
「?なんだよ、オレの顔になんかついてる?」
「……ううん。なんでもない、ただ、」
「ただ?」
「苦労するけど頑張ってほしいなあって思って」
「は?何の話してんだよ」
「んーー、昨日の話?」
「はあ??」