第5章 【xx】鳥籠のジュリエッタ【閑話】
*王子と赤ん坊
「ム、ベルは嵐の守護者か。まあ妥当だね」
「さっきから嵐とか霧とか何の話?王子ちんぷんかんぷんなんだけど」
「……。そうか、君はマフィアにもボンゴレにも興味がなかったね……」
「ボスの命令なら従うけど、めんどくさい内輪事情はどーでもいい」
「守護者の適性も争点になるかもしれないよ。最低限は知っておいたほうがいいんじゃない」
「ふーん。じゃ、マーモン説明して」
「えっ」
「えっ」
「なんで僕が。自分で調べなよ」
「だって、こーゆー時は大体氷雨が勝手に説明始めて…」
「……」
「……」
「はあ……不便だね。あの子がいないと」