第1章 【か】勝気な君へ☆
否定的な意見はチラホラ出たものの、最終的に反対したのは私だけだった。
つまり…
上鳴
「んじゃま、先ずは係から決めようぜ」
葉隠
「ケーキとプレゼントと飾り付け、それとー…」
薙景
「ねぇ、私反対したから帰っても良い?」
葉隠
「ダメ‼︎」
…強制参加。
さっさと帰って昼寝するっていう、私の計画は崩れ去った。
風利
「姉さん、一応クラスのイベントなんだし、ちゃんと参加しようよ」
薙景
「ノリ気だね。“爆豪君の”誕生日会なのに」
風利
「!べ、別に…誰のだからどうとかは考えてないよ」
そう言えば、風利は小さい頃から誕生日会ってイベントが好きだったな〜。
中学の時も、よくやってたっけ…私はあんま参加しなかったけど。
薙景
「やれやれ…」
つまり、爆豪君は関係なくて、誕生日会だから参加したい…と、風利は考えてる訳ね。