第1章 【か】勝気な君へ☆
砂藤君が、カート台(百ちゃんの家から借りた)を押して、ケーキを爆豪の前に運んだ。
砂藤
「おめでとう、爆豪!」
葉隠
「砂藤君と私達で一生懸命作ったんだよー」
爆豪
「ケッ」
豪華なケーキを目の前にしても、爆豪はニコリともしない。
轟
「火ィつけるぞ」
轟君が、指先に火を出して、ケーキの蝋燭に灯していった。
蛙吹
「吹き消して、爆豪ちゃん」
麗日
「その前に歌わな!」
爆豪
「ああ⁉︎」
風利
「もう怒鳴らないで!」
私が釘を刺すと、同時に手拍子が始まった。
「「ハッピバースデートゥーユー♪」」
爆豪
「〜〜〜ッ」
爆豪は、ガシガシと頭を掻き毟った。