第3章 ジャンヌダルク2(及川徹)
「きゃっ…!そこ…なに…っ?」
不安そうに腕に掴まるのが健気だ。
「ここね」
「ぁぁ、ん、やだっ…!」
彼女の弱点を突いてみたものはいいものの、なかなか骨格的には難しそうだ。
「ちょっと、痛いかも?」
「ううっ……」
慣らしても狭く緊張している彼女のそこを圧し拡げていく。
「っ!!!」
「ちゃんと息吐いて」
「む、り…っ!!」
メリメリと音がしそうなほどの痛み。
彼女の方がツラいのは重々理解している。
それでも、衝動は抑えられなくて、痛みに歪む顔を何度も撫でながら、突き進むしかなかった。
汗が一粒溢れる頃、やっと繋がりきることが出来た。
「うぅ……い…っ…」
「ごめん、ね…」
吐息混じりに言うと、きゅっと狭いところが更に窮屈になる。
の泣き声が小さく聞こえてくる。
心は痛むのに、動くのは止められない。
「ぁあっ、いたく、しないって、いっ……のにぃ…!!」
「ほんと、ごめん。これで勘弁…っ、して」
「はぁあっ…!!!」
せめて、と先程反応した場所を抉った。
「ココ、いいでしょ?」
「あっ!わ、わかんなっ…いっ…!!へん…!」
「それが、気持ちイイんだ、って…」
「やぁんっ、やだっ!こわい!こわいよぉ…!」
揺さぶりをかけて痛みすら感じないよう快楽を植え付けていく。
「怖く、なっ…くっ…一緒に……」
小さな手が必死に胸元を掴んでくる。
きっと、痛みも苦しみも不安も恐怖も、他にもあったと思う。
それでも、答えてくれて、なんと幸せなことか。
一緒に果てたいと思った相手は今までにいただろうか。
搾り取られるかのように蠢くそこから脱出し、どくんと脈打つ。
繋がった証として流れる赤い色が、いとおしい。