第27章 蜂蜜レモネード7(及川end)
唇で、拭うように目元にキスをする。
はっと、見上げたと、それが重なる。
ゆっくりと、布団に誘われる。
この前した酷い交わりを塗り潰すように、大切にその身体に手を這わす。
相変わらず潤んだ瞳が、俺の顔をじっと覗き見る。
舌を重ね、歯列をゆっくりとなぞり、髪を指に絡ませる。
「ん、んっ」
いつも、この柔らかな声に、下腹部が疼く。
幼くあどけないのに、色気のある仕草。
「やぁぁぁ…!」
割れ目に指を浸入させれば、じくじくと熱と共に、蜜が垂れてくる。
知り尽くしたその弱いところを、ゆっくりと攻め立て、甲高い嬌声が響くのを楽しむ。
お互い着ている物すら脱がずに、焦らしに堪えられなかったように繋がる。
「うきゃぁあっ…!」
挿入いっただけでぎゅうぎゅうと肉壁が迫った。
「そんなに、イイ?」
「あぁっ!ひあっ!ああっ!!」
腰を上下にびくびくと揺らしては、は達したことを教えてくれる。
「はぁぁ…っきもちぃいよお…!」
今まで交わったどの時よりも大切にした。
柔らかく、慎重に、その奥の入り口をノックする。
「んんんっ!!やぁっ!
だめ、だめえっそれ、あっ、い、いく…っ!!」
その表情が、声が、自身を奮わせる。
ぞくぞくとするむず痒いものが、脊髄を通って腰に響く。
こんなに、欲しかったのだと。
腰に絡む脚が愛おしい。
ごりごりと、自分の形に変わる腹にそっと触れ、やっと心身で繋がれたのだと安堵した。
束の間に襲ってくる射精感に、慌てて抜き、その真っ白な腹にかける。