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黒子のバスケ  ~俺の愛する人たちへ~

第25章 図書室はお静かに ~黒子テツヤ~


香音side

テツヤはいつもしれっと恥ずかしいセリフをいう
不意を突かれるし何て返せばいいか分かんない
だから、テツヤに慣れないんだと思う・・・

まぁせっかくの二人きりだから、うれしいなぁ

「あっテツヤ 今どんな本がおすすめなの?」

「めずらしいですね 香音さんが本のことを聞いてくるなんて」

「えへへ、テツヤいっつも読んでるでしょ?だからどれだけ面白いか気になっちゃって」

「そうなんですか。僕的にはこういう本が好きです 案外短くて香音さんのような本に慣れてない人でも読みやすいと思います。」

「ふぅんそうなんだ。でも家じゃあ読みそうにないからここで読んでっていい?そしたらテツヤとも一緒にいられるし!」

「そうですね。ではゆっくりしてって下さい」

「うん!さぁ読むぞぉぉぉぉ」

テツヤのこういう気を使ってくれるとこが私は大好き
でも・・・

ドキドキして集中できないよぉぉぉ






なんとか読み終えた

「あぁ終わった!すっごい面白かった」

「そうですか。ならよかったです」

「これどこに返せばいいの?」

「あの本棚の一番上です」

「ハイハーイ」

「届きますか?」

「大丈夫だよ!」

とは、いったけどたっ高い・・・

「フンっ! うぅとぉっ!」

「僕がしますよ」

そういってテツヤは私から本を取り上げてヒョイッと本棚にいれたその瞬間

「チュッ」

えっ何が起こったの?
私キスされてる!?

そっと唇が離れていった

「ちょっテツヤ?」

「だめですよ香音さん図書室は静かにしなくては」

「もうっ」

また不意を突かれた
やっぱりテツヤは読めないなぁ
大好きだよテツヤ
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