第22章 バレンタインは戦争だ! ~紫原敦~
敦side
なんで、カノチン、チョコくれないんだろう・・・
もう、お腹すいたぁ
「あっ、むっ君、今日さぁ一緒に帰ろう?」
「いいけどぉ」
「よかったぁ! じゃあ、校門の前で待ってるね!!部活頑張って!!」
はぁぁぁ、そんなかわいい顔でいったら、余計怒る気なくなるじゃん
俺は部活が終わると急いで校門にむかった
「ごめん、かのちん待ったぁ?」
「いや、私も今きたとこじゃあいこっか?」
「そだねぇ」
それからも、これといった会話はなくもうかのちんの家についちゃったぁ
もうこれないなぁ
はぁ最悪のバレンタインだぁ
「あっあのねむっ君これ、遅くなってごめんね むっくんの周りの女子がすごすぎて近づけなくて・・・ 本当にごめん!」
なんだぁ、カノチンまじ優しい~~~
「食べていい?」
「うん!おいしいかどうか分からないけど・・・」
「モグモグ・・・やっぱかのちん料理うまいねぇありがとぉ」
「よかった!!」
「チュッ」
「やっぱ、チョコよりもカノチンのほうが甘いねぇ じゃあねぇ」
俺は恥ずかしくて逃げ出した
「待って!!」
「なぁにぃ?」
「ずぅぅぅぅぅっと、いっしょにいようね!!むっくんだぁいすき!!」
なにあの笑顔反則でしょぉ
「俺、カノチンのこと絶対離さないからぁ」
ずっと一緒にいようねぇかのちん