第34章 本当に好きなのは ~宮地清志~
それから、30分後・・・
「あぁぁごめん待った?」
待った!?なんなの!?
「待ったじゃないよ!私ずっと待ってたんだよ!」
私はついに我慢の限界がきた
「デートのときだってそうじゃない!ずっとアイドルのことしか考えてない!」
「・・・」
「清志君はさ!本当に私のこと好きなの? 好きって思ってるのは私だけ!?」
「香音・・・」
「っ!ごめん・・・」
「いや、俺のほうこそ悪かった でも、これ・・・」
清志君は持っていた少し小さめのバックから縦長い箱を取り出した
「アイドルの限定グッズなんて嘘に決まってんだろ! これ・・・香音に渡すために・・・」
そっと開けた箱の中には私が前からほしいといっていたネックレスが入っていた
「え!?これ覚えたくれてたの?」
「俺ずっと香音に寂しい思いさせてたかもしんねぇ それは謝る でもな、みゆみゆよりも香音のほうが比べものになんねぇくらい 大好き」
「わっわたしも・・・清志君のことが大好き!」
「じゃあここじゃなんだし帰るか」
「そうだね・・・」
そうして私たちは家に向かう途中にある公園によった
「でもこれ本当にもらっていいの?」
「何回おんなじこと聞くんだよ! あと一回いったら轢くぞ」
「だってまさか、こんなプレゼントがあるなんて思わなかったし・・・ 本当にありがとう」
「いや、俺こそ香音に迷惑かけてたし・・・」
「うぅんもいいの。」
「俺、二度と香音に寂しい思いなんてさせねぇ」
「清志君・・・」
私たちは力強く抱きしめあい
チュッ
優しい口づけをした
大好きだよ清志君