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kagero【気象系BL】

第2章 朧雲


「あっ…あぁっ…翔ちゃんっ…もっと…」

熱に浮かされたように、俺は翔ちゃんを求めた。

「雅紀…おまえの中、スゴい…」

始めて受け容れた前の時は、痛みと圧迫感しか感じなくて。

でもあんなに好きだった翔ちゃんに抱かれていることが嬉しくて。

ただそれだけで、幸せだった。

でも、今日は違う。

翔ちゃんが俺の中で動くたび、じわりじわりと体の奥から快感の波が押し寄せてくる。

「うねって、絡みついてくるよ?そんなに気持ちいいの?」
「や、だ…言わないで…」
「フフ…雅紀、可愛い」

焦らすように、ゆっくり抽挿を繰り返していて。

もっと刺激が欲しくて、俺は翔ちゃんの腕を掴んだ。

「翔ちゃん…もっとぉ…」
「…っ…雅紀っ…」

どくん、と中の翔ちゃんが大きくなったのがわかった。

「…くっ…も、ヤバイ…」

シーツを握りしめていた手を解いて、自分のを握らされる。

「一緒に、イコっか…」

俺が頷くと、翔ちゃんは愛おしいものを見るような目で微笑んで。

足を抱え直し、最奥まで埋め込んできた。

「あぁぁっ…」

翔ちゃんの突き上げるリズムに合わせて自分のを扱くと、大きな波が湧き上がってくる。

「あぁっ…翔ちゃんっ…しょ…ちゃん…」
「…っく…雅紀、スゴい…」

翔ちゃんの汗が、ポタリポタリと降ってくる。

汗を滴らせながら、少し苦しげに眉を寄せて俺を見下ろす翔ちゃんは、スゴくセクシーで。

胸がきゅうっと締め付けられた。

「あ、ばかっ…雅紀っ…」

眉間の皺を深くした翔ちゃんの律動が、激しくなる。

「雅紀…俺、もう…」
「…んっ…一緒…イコ…」




溶け合う瞬間



ニノの笑顔が

弾けて消えた





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