第12章 彩雲
【智】
なんで急に翔くんが止めたのか、よくわかんないけど…
でもやっぱり、こういう優しい翔くんの方が好きかも♡
俺の胸に当たる翔くんのは、もう今にも爆発しそうに膨らんでて。
同じ男だから、その状況がどんなにツラいかわかる。
「ちゃんと、イカせてあげるよ」
抱き締めてくれる腕を抜け出して、もう一度それを口に含もうとすると。
「いや…智くんのナカで、イキたい♡」
翔くんの手が、俺の肩を掴んでそれを止めて。
すごく愛おしそうに髪を撫でてくれて。
それから、おでこに優しいキスをくれた。
「うんっ!」
俺だって
早く翔くんのおっきいのが欲しいっ!
俺はベッドにばふんと音を立てて寝転ぶと、足を大きく開いてみせる。
「翔く~ん、は・や・く♡」
「ぶっ…ムードねぇなぁ、もう!」
ケラケラと楽しそうに笑いながら、ベッドの脇に置いてあるチェストの引き出しから、透明なボトルを取り出す。
「じゃあ、智くんが出して?」
「うん!」
ボトルを手渡されて、とろ~っとした液体を翔くんの手のひらに落とすと。
途端に、それを纏った翔くんの指が俺のナカで蠢く感覚がリアルに蘇ってきて。
アソコがぎゅーっとなった。
「んふ…今、想像したでしょ?」
思わずコクンと喉を鳴らすと、翔くんはニヤッとやらしい笑いを浮かべる。
「そ、想像なんて…した…」
「ふふふ、素直でよろしい」
言いながら、俺の股の間に体を滑らせた。
「智く~ん、よく見えないから、自分で広げてみせてよ」
「えっ…なにを!?」
「なにって、俺が今から入るとこだよ~」
えええーっ!?
むりーーーーっ!