第11章 朝暉
【智】
翔くん…
俺がシックスナイン苦手だって知ってたっけ!?
「ほら、早く♪」
恥ずかしくってモジモジしてたら、先を促す翔くんの楽しげな声がした。
「えー…やんなきゃ、だめ?」
許してもらえるかなって期待を込めて、上目遣いでお強請りしてみたけど。
翔くんはベッドの上に大の字に寝転んだまま、ニヤリと笑う。
「まぁ…どうしても嫌だって言うなら仕方ないけど?じゃあ、俺のこれもお預けかなぁ…?」
そう言いながら、腰をくいくいって動かした。
迷彩柄のパンツには、はっきりくっきりしょうくんのカタチが見えてて。
思わず、ごきゅっと喉が鳴った。
「いいの~?俺のこれ、欲しくないの~?」
欲しい!
欲しいにきまってんじゃん!
「っ…もうっ!わかったよ!」
覚悟を決めた俺は、勢いよく翔くんの上に跨がった。
「わぉ!大胆!」
翔くんの声は、完全に面白がってるそれで。
「ふふっ…可愛いのがいるなぁ」
「ふ、ぁっ…」
ふっと先っぽに息を吹きかけられて。
たったそれだけなのに、俺の体は大袈裟なくらい震える。
「あれ?今ので感じちゃった?」
なんて、すっとぼけてるけど。
絶対確信犯でしょ!
「良い眺めだな~。後ろのお口までバッチリ見えてるしっ」
わざと羞恥心を煽るような言葉を選んで、俺に投げ掛けてきて。
ほんっと!
どSなのな!
「もうっ…そんなこといいから、早くシテよっ」
恥ずかしさで頭がおかしくなりそうで。
それを隠すためにわざと強い口調で言いつつ、先っぽを翔くんの唇に押し当てた。
「いいよ~?でも、俺まだパンツ履いてるんだよねぇ」
「あ、ぁんっ…」
ペロッと先っぽだけを舐められて。
背筋がぞくぞくっとした。
「早く、脱がせて♪」