第1章 風花
【翔】
……もう、止めることなんか出来ない…
だって俺は知ってしまったんだ。
新しい……今まで知らなかった自分…
どうしても、今、
相葉くんが欲しい…
欲しくて欲しくて堪らないんだ。
彼女と別れる理由なんか、今はもうどうでもいい…
ニノとのことも…
今は、忘れる…
何年も近くにいて、気付かなかった、男としての俺を、引き付けて離さない相葉くんの妖艶な魅力…
少し強引でも、
無理やりでも、彼を征服したいんだ。
その確固たる証拠が、熱を集めて聳り立つ、俺…
理屈じゃない…
頭の中で考えた、無理やりないい訳なんか、
もう、必要ない。
俺は、
今から、雅紀を、抱く…
握った手に力を込めて、2本の茎を上下に扱く。
「ああぁ、気持イイよ…雅紀…雅紀は~?」
「…しょう、ちゃん…俺…俺も、気持ち…イイ…」
背けていた顔を俺に向け、じっと俺を見つめてそう言った彼の目は、
もう隠すことのない欲情をしっかりと湛えて潤んでいる。
「一緒に…気持ちよくなろう…?」
こんなの初めてで…
俺はいつも以上に興奮していて…
…この分だと、早そうだな…
イレる前に出そう…でも…
そして、同じ姓だから分かる、目の前の彼の滾る想い。
『雅紀…君も、俺と同じ…だよな』
相葉くんの手の上から擦りながら、硬く尖った胸の粒を甘噛みし、もう片方の手のひらで、茎の先を撫でた。
「やぁっ///翔ちゃん…ダメ…だよ…そんな」
「そんな…?そんな、何??」
「…いっ、言わない…」
……真っ赤になる相葉くんに、胸が締め付けられる。
可愛い…