第11章 東京テディベア(一松愛され……カラーEND)
「なんであんなことしたんだ?」
無事おれはみんなに救出され、説教タイムが始まった。
「……怖かった、から。」
「何が?」
「ここにいるのは、おれじゃなくても……いいんじゃないかって。おれの居場所なんて、あるのかなって……」
「馬鹿じゃないの!?一松じゃなかったら"僕達"じゃないじゃん!!」
「チョロ松、落ち着いて~。
一松。兄ちゃん達は怒ってるわけじゃないよ。心配してんの。一松に死なれたら困るんだよねぇ……」
「なん、で?」
「なんでって……s」
「好きだからだ。」
おそ松兄さんの言葉を遮ったのはカラ松だった。
「オレが一松を。」
「はぁ!?」
「愛しているんだ。」
「え、あ……え?」
突然の告白におれが発せた声はそんな間抜けな声だった。
「まぁ、カラ松兄さんは後でとして……一松兄さん、ボクらを置いていかないでよ。」
「僕は、一松兄さんの遺書があったって聞いた時、泣きそうになった。。なんでだろうって……なにかしちゃったのかなって……」
「ボクもそうだよ。今までの自分の態度にすごいムカついた。後悔した。」
そう言って唇を噛み締めるトド松。
「ボクは大切な兄一人さえ、守れないって。ちっぽけなんだって……」
「ごめ、ん……」
涙が頬を伝う。
「ごめん、なさい……。死のうとして……心配かけて……ごめんっ……!!」
その時、ずっと無表情だったカラ松の瞳に涙が浮かんだ。
「死ぬかと思ったんだぞ!!ほんっとに!!もう、あんなことするのはやめてくれっ!!心臓がいくつあってもたりないっ!!」
そう言ってぼくを抱きしめるのは男らしいしっかりと鍛えられた腕。
「……うん、ごめんカラ松兄さん。」
そう言えば周りで見ていた兄弟がわあっと笑顔になってぼくらに、抱きついてきた。
「一松、返事……聞いてもいいか?」
「返……事っ!」
返事って……まぁ、答えはひとつだけど……
「……オネガイシマス……」
そう返すとカラ松はヘラっと笑って、おうっ!、と叫んだ。
……幸せだ。きっと、世界中の誰よりも。