第14章 誰かの心臓になれたなら(カラ松愛され(カラ一風味))
もしもあの夢が醒めなければ、オレは演じる必要がなかったのではないか。
弟を誰よりも大切にしているおそ松。
常識人でいようと苦労するチョロ松。
自暴自棄になりかけている一松。
人間としての常識を超えている十四松。
モテるのに必死なトド松。
本当の自分を出すことが出来ないオレ。
あのみんなで笑いあっていたあの頃がなかったかのように記憶から薄れていく。
確かにあったはずなのに。
いなくなっても誰も困らないようなオレは生き続けて、必死に生きようとしている人が明日を見失う。
なんて辛いことなのだろう。
人間に死は必ずあるものなのに。
永遠(フォーエバー)なんてない。
思い通りにいくこともない。
なのに、脆くて、弱い糸に繋がれた明日は必ずくる。
それでもオレはブラザーがいる限り、生き続けたい。
いつしかお前らがくれたような愛をオレが……返したいんだ。