第7章 満月
微かに辺りが明るくなり始めた早朝
体を包む暖かい温もりで目を開けると家康の逞しい腕に抱かれていた
互いに一糸まとわぬ姿で抱き合って眠っていた
寝息を立てて眠る家康の髪に手を伸ばしそっと撫でた
その指を頬に滑らせ唇をチョンと突く
クスクス笑いながら顔を近づけるとグッと引き寄せられた
『っんん!』
開いた唇の間から舌を差し入れ
口内を余すことなく貪り舌を絡ませ吸い上げられた
離れた唇をペロリと舐めあげ耳元で囁く
「なに、抱かれ足りないの?」
首筋に指を滑らせながら舌で耳朶を愛撫する
『ひゃっ!!』
「葉月が嫌がっても、離してあげない」
覆いかぶさると内腿を撫であげる
ピクピクと反応する葉月を見て微笑みを浮かべた
『...っだめ...』
背筋にゾクゾクと快感がせり上がり家康の頭を掻き抱いた
チュッと胸に口づけを落としながら潤いだした秘部へと手を伸ばした
「政宗様お待ちくださいませ!?」
鈴の声とドタドタと音を立てて歩いてくる足音
「....チッ」
『い、家康?』
起き上がり素早く着物を羽織りチュッと口づけを落とした
「鈴に着替え用意させる」
掛け布で葉月の体を隠し部屋から出て行った
「家康、昨日は悪かったな」
「昨日だけじゃなく今もですけどね...」
「なんだお楽しみ中だったか?」
「.....鈴」
「申し訳ございません家康様」
ニヤニヤと笑う政宗を無視して鈴に声をかけた
「葉月に着替えを」
「はい。かしこまりました」
「で、朝早くから何の用ですか?」
去っていく鈴から政宗に視線を戻し
あからさまに不機嫌な顔で聞く
「昨日の詫びに朝餉をと思ってな
みんな待ってるから来い」
「はぁ....分かりました
着替えたら城に行きます」
政宗を見送り部屋に戻ると笑顔で葉月が迎えてくれる
暫くして鈴が着替えを持ってやってきた
廊下に出て着替えを待ち一緒に城へと向かった