第3章 三日月
謙信たちから離れゆっくり湯につかり瞳を閉じた
日頃から信玄の甘味の制限や
果てしなく続く謙信との剣術で
疲れ切っていた幸村は湯の暖かさで
うつらうつらと船をこぐ
「(眠い...)」
♩♬🎵~♫🎶~♩♬🎵~♫🎶~
微睡む中美しい歌声が聞こえてきた
歌声が聞こえる方へと進んでいくと
『あら?貴方は確か佐助の友達の幸村様だったかしら?』
「お前佐助の姉の葉月......って!
なっ何でここに!!」
葉月と鉢合わせ慌ててザバッと立ち上がった......が!
「うぉっ!!」
足を滑らせて水飛沫を上げて倒れた
『あらあら、大丈夫?』
派手に転んだ幸村を心配して
葉月が裸のままで幸村に近づいてきた
「ちょっ!待て待て待てこっち来んな!?」
『ふふっ幸村様ってば照れてるの?
女性の裸を見るの初めて?』
「な!馬鹿にすんな!そんなわけねえだろ!!
あとその幸村様っつうのヤメロ幸村でいい」
確かに初めてではないが照れもせずに美しい裸体を
惜しげもなく曝す葉月に幸村は顔を赤くした
『ねえ幸村
私といいことしない?』
「はあ!?な、なに言ってんだよ!!」
『だって家康は私の相手をしてくれないの
ねえ幸村私に女の魅力感じない?
幸村は私を抱きたいって思わない?』
「それは...(据え膳食わぬは男の恥っつうけど佐助の姉だしなぁ
しかも徳川の許嫁だろ?流石にまずい...)っ!!?」
いつの間にか距離を詰めてきた葉月が幸村に触れた
頭の中では冷静に考えるが体は素直だったようだ
『ふふっ幸村元気になってるよ?』
「やめ...っ!」
『ねえ幸村私を抱いて?』
「∼∼!後で文句言うなよ!!?」
頬を包み込み荒々しく唇に噛み付くように口づけた