第8章 十六夜月
「そう言えば秀吉
貴様よくも俺の物に手をだしたな」
「の、信長様?」
いやいやいや!まだ手は出しては
.....口づけはしました
愉し気な笑みを浮かべる信長様を見て俺の頬を引き攣らせた
「桜花は織田家縁の姫だからな~
簡単には娶れねぇぞ?」
「お転婆でも一応姫だからな」
「酷い光秀さん!」
「桜花様は可愛らしいですよ」
「ありがとう~三成君」
桜花.....単純なところも可愛いぞ
「どうしてもと言うならば
桜花を嫁がせてやっても良いが」
「!」
「ただし条件がある」
「条件.....」
「そうだ、その条件とは」
ゴクリと生唾を飲み込み固唾をのんで
信長様の次の言葉を待った
「七日に一回の甘味を三日に一回にしろ」
「.....は?甘味?」
聞き間違いか?今甘味と言ったよな?
桜花を娶るのに甘味の回数を増やすだけで良いのか?
「聞こえなかったか
ならばもう一度言うぞ
七日に一回の甘味を二日に一回にしろ」
「!信長様"二日に一回"ではなく
"三日に一回"です」
「聞こえていたか
それで良いな秀吉」
「!御意
その条件お受けいたします」
「そう言うわけだ桜花
秀吉のもとへ嫁ぐことを認めてやろう」
「はい!ありがとうございます信長様!!」
「嫁ぐための条件が甘味とはな」
「ははっ信長様も桜花に甘かったて事だな
先に子が出来るのかどっちだろうな光秀?」
「賭けるか政宗?」
「おっ良いなのった!
俺は家康で」
「ならば俺は秀吉しよう」
喜ぶ俺たちを横目にニヤニヤと悪い笑みを浮かべる光秀と政宗
そんなことを言われてるとも知らず俺は楽しく桜花と会話していた
さてさてどちらに先に子が授かるんでしょうか?
それはまた違うお話で
続く......?
2018/9/20