第4章 身長差/ky
「キヨってめっちゃ身長高いよねー」
キ「まぁ、からしたら余計高く感じるだろうな」
私達の身長差は30cmある。
キヨと話する時はできるだけキヨが座っているタイミングで話し掛けるようにしている。
でないと首が正直しんどい。
「てか、でか過ぎだよねー。見上げて話する身にもなってよ」
キ「なんだよそれwwが小ぃせぇーだけだろw」
「小さくないしっ!…てか、小さい方が可愛いし!」
キ「どっちだよww」
一応私達は付き合っている。
でもこの身長差のせいで、下手したら兄妹に間違われることもある。
私はそれが本当にいやで……。
かと言って今更10cmも20cmも身長が伸びる可能性など皆無に等しい。
キ「なに?考え事?顔めっちゃブサイクだけどw」
「おい…仮にも彼女にブサイク言うなしw」
自分で“彼女”と言いながら多少の違和感を感じてしまった。
キ「おいおい、今度はなんで泣きそうな顔してんだよw百面相かよ」
「っ…うぅ…」
キ「え…wマジで泣くの?どうしたどうした」
「ごめ…なんでもない……」
今までの我慢も相まってキヨの前で泣いてしまった…。
キ「なんでもないわけねーだろw…ったく、本当には気持ち伝えんの下手な」
「え…?」