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〘轟焦凍R18〙初めての愛を集めて

第7章 *嫉妬=熱*



§ ユイside §


「焦凍…もっとちゃんと触って…」


「いい子だ」


そう言って頭を撫でる手が離れていくのが名残惜しい。
いつまでもそうしていて欲しい。
その声は驚く程穏やかで、行為中だと忘れてしまいそうになる。
目の前で少し嬉しそうに笑う轟くん…焦凍は今までで一番綺麗な顔をしていた。


焦凍の手が頭から離れ、下へ下がる。
彼の手の中で形を変える膨らみ。それと共に先ほど付けられた印も上下左右に揺れ動く。
学校で近くにいるのに触れられない。だけどずっと触れてほしいと思っていた。でもそれは抱き締めて欲しいいとか手を繋ぎたいとか、そんなものでここまで高望みしていたわけじゃない。


「ああんっ!」


急に訪れた大きな快感。
確かにこの快感が欲しかったわけじゃない。勿論嬉しい。自分が思っていたよりも遥に深くまで触れられているのだから。
だからきっとこれで満足するはずなのだ。
だけど、快楽だけが私を支配して次から次へと欲望がせりあがってくる。


「しょ…と…キスして…」


ちょっと前までは手を繋ぎたかった。抱き締めて欲しかった。それで満足だった。なのに今は自分から焦凍の首に手を回してキスをせがんでいる。


(私って意外と欲張りなんだな)


我ながら思う。
だけど焦凍は呆れるどころか、それ以上の事をしてくれる。焦凍の唇は私の顔ではなく、その下にある2つの膨らみへと向かう。
そして

かぷっ。

焦凍はその膨らみを口に含んだ。


「はぁっ…ぁぁん…」


焦凍の下が胸の突りを舐めまわす。
そして甘噛みをしたと思えば次は吸い上げる。
次々と迫りくる快感に、私は耐えきれなくなって首に回した手で焦凍の肌に爪を立ててしまった。


「爪、立てていい…」


必死に爪を立てまいとしているのが伝わったのか焦凍が優しい声で私に囁く。
温かい体温が離れて、焦凍は自分の制服を乱暴に脱ぎ捨てる。私の前に晒された身体は高校生の体とは思えないほどに引き締まっていて、日々の努力を物語っていた。


「…っ……」


綺麗だ。その言葉は焦凍の唇に吸い取られる。
触れるだけのキスの後、再び唇が重ねられ、今度は深いキスへと変わり、焦凍の舌が私の舌に絡みついてくる。

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