第5章 藍色の糸 五
皆と会って月日が経ち、気づいたら夏休み直前を迎えていた。
クラスの皆は自分の地元に帰ることで盛り上がっていた。
長期休暇になると、家に帰ることが許される。長屋に残る人はほぼ少ないらしい。
竹谷「結は京都に戻るの?」
結 「んー、迷ってる そーゆハチはどうするの?」
竹谷「俺は残るぞ」
尾浜「俺も残るよ!」
結 「勘ちゃんも残るの?」
尾浜「うん! 多分雷蔵も三郎も兵助も残ると思うよ」
結 「へぇ、案外残るんだ…」
竹谷「帰ったって暇だしさ。後飼育もしなくちゃいけないし」
尾浜「そうそう 後、学校の近くの神社で夏祭りあるし!」
結 「勘ちゃん、食べる気だね」
尾浜「夏祭りと言ったら出店だろ!!」
竹谷「おい、メインは花火だぞ」
尾浜「出店」
結・竹谷「…。」