第3章 藍色の糸 参
金吾「先輩は京都出身ですよね?」
結「そうだけど?」
金吾「何で標準語なんですか?」
結「んーお祖父ちゃんが標準語の方が人と会話するときいいとか、言ってたからかな。まぁ、母さんが静岡県身で標準語喋ってて聞いてるうちに標準語と方言が混ざった感じになったの。京都弁でも大阪よりの京都弁でまぁ、ほぼ大阪弁だね。ノリは出来ないけど。」
金吾「何か凄いですね。」
結「そうか?」
そう雑談をしていたら前から勢いよく誰かがこちらに向かって走ってきた。
金吾「あ、七松 小平太先輩」
金吾が呟いた時にはもう私達の前でニカニカと仁王立ちで笑っている人が現れた。
小平太「よう金吾! 探したぞ!ん、隣の子は誰だ?」
金吾「剣道部の部員になった 伏見 結先輩です」
小平太「そうか!この人が新しい新入部員か!」
元気よく言葉を発している。まぁ、大声で喋っているんだが。
小平太「体育委員会委員長の七松 小平太だ、よろしくな!」
と、手を差し出してきた。チラッと袖から見えたのはオリーブ色のしたリストバンドだ。
結「 伏見 結です。こちらこそよろしくお願いします。」
差し出してきた手を握り、握手を交わした。