第2章 第２章 彼との出会い

2人とも170cmはこえているだろう。
スエットの男はガタイがしっかりしていて筋肉がいるが、スーツの男はスエットの男とくらべると、とても細い。
私の位置からはあまり聞こえないが、男達はなにか話しているようだった。
｢処理｣だとか｢ガキ｣だとか…
ガタイのいい男がくるりとこちらに振り返った。
咄嗟に私は近くの茂みに隠れた。
こちらに近づいてくる。
私は息を殺して、見つからないように祈った。
私の隠れている茂みの近くで足音が止まった。
｢…なぁんか、気配したんだけど、何もいねぇな…。気のせいか？｣
遠くから｢…調子が悪いのか？お前らしくないな。｣と言いながら声が少しずつ近づいて来た。
見つからないかという恐怖とこの男達をもっと知りたいという好奇心のふたつがぶつかり合う。