第2章 ホームレス!?
『あぁ~……どうしよぉ~……』
私黒崎 桜は、父親が家庭を投げ出し家を買い取られ、
私はいまホームレス状態です(泣)
今何時だろう…。
辺りは暗くて、足下がよくわからない。
もう嫌だ。どうしてこんなことに?
((母様……私はどうなるのでしょう……))
今は亡き母を思い、途方にくれる私。
下を向きながらとぼとぼ歩きながら、自分は父親に捨てられたのだと心に言い聞かせたけど
やはり辛い……。
辛いと思っていたら、私は泣いていた。
私は絶望しきって、泣いているのにも関わらず
歩いた。なにも考えず歩いた。
とぼとぼ行く宛もなく歩いていると、
前からきた人にぶつかってしまった。
私は驚き深々と頭を下げた。
『すっ……すみませんっ!!』
私はぶっかってしまった人が気になり少し上を向き
顔を確認して見ると…
ぶつかった相手は
とても優しそうな顔をした丸眼鏡の少年だった。
私は再度深々と頭を下げ
『本当にすみませんっ!』
ぶつかった少年は少し驚きながらも
「大丈夫ですよ」
と優しく言い、帰っていった。
((あぁ……よかった~チンピラ人みたいな人だったら私死んでたわ……))
と心の中で思い
私はまた行く宛もなく歩いた。
((あの人……どこかで会ったような……))
私はさっきぶつかってしまった丸眼鏡の少年の後ろ姿を見た。
((ん~…思い出せない……))
『はぁ……これからどうしよぉ~』
私はまた行く宛もなくとぼとぼと暗い夜道を歩いた。