• テキストサイズ

Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]

第4章 上陸


おもしろくない。

酒場に来たのはいいけど皆綺麗なお姉さんにデレデレしちゃってる。
何なのよ…

シャチとペンギンはコソコソ話してるしベポは寝てるし…
キャプテンの周りにはお姉さんいっぱいいるし…


「隣いいですか?お嬢さん?」
「…どうぞ。」

クルーの声じゃないのはわかった。
誰なのか確認するために顔をみたら、その人もこっちをみて微笑んでた。

「僕はシルク。お嬢さんは?」
「……なまえ。」
「なまえさんは船長さんの彼女とか?」
「ただの戦闘員。」
「もったいない。僕だったら貴女を危険な目には合わせないね。」


そう言ってシルクさんは私の頬を撫でた。
優しく、男らしい手で撫でられるのが気持ち良くて目を閉じてしまった。

「それは、キスしてもいいってこと?」
「えっ…?」

驚いて目を開けると綺麗な顔が近くなっていた。

「あ、ぇ…すみません、手が気持ち良くてつい…」
「ふふっ…可愛らしい方ですね。」
「…!!」

柔らかい笑みに胸が締め付けられた。

「誰にでも言ってるくせに…?」
「まさか。話しかけることはあっても触れたりはしませんよ。…こんな事も言わない。」
「〜っ」

耳元で囁かれ体が熱を持った。

「ぅ…お、お水、貰えますか…」
「かしこまりました。」


慣れてない分キツイ…!
何なの…他の女の人は皆こんなのに耐えてるの!?
このお店みればわかるか。

シルクさんがお水を持って来てくれて隣に座ろうとした時、店の奥から彼を呼ぶ声がした。

「あ、行かなきゃ。また会えたら一緒にお茶でも。」
「はい。」

私が返事をすると左手をとって口を付けた。

「じゃあね。」

悪戯そうに笑う彼。
まだ胸がドキドキしてる…。

「〜〜っ…、」

顔を触ると熱い…
1人で悶えてると2人の足音が近づいてきた。

「「隣いいですか?お嬢さん?」」
「シャチ…ペンギン…」
「お前、顔真っ赤。」
「水しか飲んでねェのになぁ…」

全部みてたのかこいつら…。

「別にいいでしょ。2人もお姉さん達の所行きなよ。」
「いや、なまえの話の方が大切だな。」

女好きのくせによく言うわ…。

「キスまでされちゃってねェ?」
「うるさい…!」

どこまで見てんのよ…!

/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp