Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第3章 新しい仲間。新しい生活。
なまえが仲間になってから数日が経った。
彼女の性格、クルーのテンションのお陰で既に全クルーと仲良くなっていた。
が…
「こらなまえちゃん!敬語をいい加減直しなさい!」
「ごめんなさぁい!癖は抜けないの!」
「でも、オレとベポには敬語じゃない!何でだ!」
「シャチは話しやすいもん!」
「…そうか。ならしょうがない。なまえはオレが好きなのか!」
「ちがぁぁぁう!!」
「船長、本当になまえとシャチを止めなくていいんですか?」
オレの声に、ずっと本を読んでいた船長がおもしろそうに笑った。
「いいじゃねェか。楽しそうにしてるぞ。」
「またそうやって…。あれを止めるのオレの役目なんですよ?」
「お前もまざればどうだ?」
「嫌ですよ!」
まだギャーギャーやってる2人の声をなるべく耳に入れないように新聞に目をやる。
「船長、これ…」
「ん?」
「ルフィ様がオックス・ベルを16点鐘?花束を投げ込み黙祷…。どうしたんでしょうね?あの方らしく無い…」
「なまえ!いつの間に。シャチは…」
「なまえ〜〜!!」
「うわぁっ!」
つっこんできたシャチをよけることが出来なかったなまえにシャチがおんぶのような形でなまえにぶつかった。
「いったァい!シャチ!痛いし重い!!」
勢い余っておんぶから床に倒れた2人。
「いいだろ!オレとお前の仲だ。」
「どんな仲だァ!!」
う"ーとかあーとか言ってるなまえに未だ乗っかってるシャチ。
「ほら、シャチ、いくら男女関係無いと言ってもなまえも一応女の子なんだし。」
「あ、そうだな。ほい、手かしてやるよ 。」
「それはどうもっ!!てかペンギン!一応って何ですか!?」
「ついつい。」
シャチの手を借りてなまえは起き上がり、また2人でお腹すいたーとか言いながらキッチンへ行ってしまった。
「何おもしろくなさそうな顔してんですか。」
「………うるせェなって顔だ。」
間があった。とはさすがに言えなかったが、長年の勘とやらで今のは図星だというのが分かった。
全く。女に手出すくせに少年みたいな心してるウチの船長はなんとも扱いづらい。