第1章 プロローグ
「俺が入ってこいと言ったら入ってこい…」
「はい!」
無造作に伸ばした髪の毛、そして薄汚れた服。
流石雄英高校、とでもいうのか正直こんな人でも教師できるんだなというのが素直な感想である
広い廊下に少しの間静かな時間があったがすぐに賑やかな声が聞こえてきた
「えええええええぇ!!まじで?!!」
「雄英でも転校生とか来るのな!」
「男?女?!!オイラは可愛い女のだといいなぁ~オッパイでかい子だったら尚更最高!」
そんな賑やかな声に反し私の不安はどんどんと大きくなっていく
「おい…入ってこい」
きた────
ガラッ
「は、はじめまして!これからA組のみんなと一緒にヒーローなるために頑張ります!松島花と言います、皆さん仲良くしてください!」
とびきりの笑顔でなんとか言いきった
みんなは「おおおぉ!可愛い!」などとすごく反応は好調なようだ
「じゃあ松島の席は…爆豪。あの目つきの悪いヤツの隣だ」
ほ、ほんとに目つき悪い!ひ、ひいいぃ睨まれてるのかな?私
「おい松島、早くすわれ」
「は、はい…」
先生に促され爆豪くんの隣にすわる
「よ、よろしくね。爆豪くん」
「あ?気安く名前呼ぶんじゃねぇよモブ」
拝啓お母さん、私これから雄英高校でやっていける自信がありません