第13章 2度目の初めまして
『お姉ちゃん…?』
絵麻「…っ!」
私を抱きしめるお姉ちゃん
この子だけは泣かせちゃダメって分かる
『泣かないでお姉ちゃん』
絵麻「私…が辛いことも苦しいことも知らなかった!ごめん…ごめんね」
『お姉ちゃん…謝らなくていいんだよ?』
私がソッとお姉ちゃんの頬に手を添えると透明な雫が落ちる
『……お姉ちゃんは…私の日記帳?見たの?』
絵麻「うん…ごめんね」
『……そっか…お姉ちゃんが泣いてる理由はなぁに?』
その涙を止めなきゃ
絵麻「…っ…の…」
『うん』
絵麻「の過去を知って…っ」
『うん』
なるべく優しい声を出すけど、それでもお姉ちゃんは泣いてる