• テキストサイズ

好きになってはいけない相手

第10章 家族旅行


正臣「幸せ者だね、絵麻ちゃんは」

『え…?』

正臣「自分の為に物語を作ってくれる妹が居るなんて幸せだよ」

僕がそう微笑みかけるとちゃんは少しだけ暗い顔になる

『…そうだと…いいな…』

ポソッと呟かれた言葉はまるで懇願してるようで
やっぱり踏み込ませてはくれない

『あ!流れ星ですよ!』

ほらと微笑むちゃんは両手を自分の胸元へ持っていき目を閉じる

『……ちゃんが……で…ます…』

波の音で聞きにくかったけど
──お姉ちゃんが幸せでありますように──
自分のことより絵麻ちゃん
この子はいつになったら自分の幸せを祈れるのだろうかと思い
僕はちゃんの真似をして静かに願った

どうかちゃんが幸せになりますように


正臣 side終
/ 490ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp