第10章 家族旅行
弥「お休み…かな?」
『でもずーっとお休みだと学校のお友達に会えないよ?』
その言葉に弥はウルっと目を潤ませる
『お休みだけだとお友達に会えない、学校だけだとお休みが欲しい。ね?どっちもないと寂しいよね。季節もそうだよ。ずーっと夏だと冬が恋しくなって、ずーっと冬だと夏が恋しくなる。その時その時が儚くて切なくて美しいんだよ』
クスクス笑うの言葉はまるで達観してる大人みたいで
『だから弥くん。今のこの花火を楽しもう?』
弥「うん!僕手持ち花火やりたい!」
『よーし!7色に光花火もあるよ』
まるでさっきの空気を払拭するかの様に明るくなる