第10章 家族旅行

『でもお姉ちゃんは泣いて怒って“と食べるの！”なんて言って…仕方ないのでジュリが食べた方を私が、手付かずの方をお姉ちゃんが食べるって事で仲直りしました』

懐かしいなぁと言っているは何処か寂しげで、それでも愛おしそうに言っていた

琉生「だからちゃんはいつもちぃちゃんに遠慮してるの？」

琉生の言葉には小さく微笑んだ
それは不器用な微笑み

『遠慮…はしてませんよ』

まるでそれが当たり前だと言いたげな言葉

『私はお姉ちゃんの幸せしか祈ってません』

常に笑っていて欲しい
けれどそれは無理だと分かっている
だから自分が居るまでの間は笑顔にしたい
それがの想いだ