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好きになってはいけない相手
第10章 家族旅行
祈織 side
祈織「…その傷…跡」
『…』
傷跡について聞いた瞬間、の目が、雰囲気がスーッと冷たくなる
けれどすぐにパッと明るい雰囲気になる
『ありゃ?見えちゃいました?』
祈織「どうしたの…?それ…」
『……うーん…見えちゃいましたか…』
困った様な笑みを浮かべるちゃんはふと空を見上げる
『……これは…私が天使だった頃にもがれた羽の跡です』
祈織「…え?」
『神様の気に触った時に天使の羽もがれちゃって』
嘘だと分かるのに、綺麗な声で紡がれるその物語は聞き入ってしまう
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